羽奏

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羽奏

 膝を割られて霰もない姿にされると、そのまま蜜で潤い始めた秘唇を和亮の舌がなぞる。 「アキ……やめて。怖い」 「羽奏可愛いね。大丈夫、ここを舐めたら気持ちよくなるからね」  呟いた口でそのまま秘唇に口付けると、蜜口に舌を挿し込んで浅瀬をゆっくりと掻き回し始めた。 「ああぁ、や、やぁあ、そんなところダメだよ。ねえアキ、お願い、やめて」 「甘い匂いがするのに少しだけしょっぱい。可愛い羽奏の味がする。ちゃんと解さないと挿れられないから、ね?力を抜いて」  呟いてまた執拗に蜜口を舐め回すと、引き抜いた舌の代わりに、唾液を絡ませた指先をつぷりと第一関節まで沈める。 「んっ、痛ぃ、アキ、痛いよ」 「羽奏、力抜いて、大丈夫だから」  秘唇に埋もれていた蕾を暴くと、舌先で突いてコリコリと押し付けるように舐る。 「あはぁん、アキ。あん、やぁあ、アキぃ、それダメぇ」 「ここ気持ちいいの?かーわいい、ぷっくり膨らんできた」  くちゅくちゅと浅瀬をほぐすように指先を動かしながら、硬く芯を持ち始めた蕾を舌で舐って、溢れた蜜ごとじゅるじゅると吸い上げる。 「アキ、ああぁっ、そ、だめ、アキ、ダメぇえ」 「イク?イった?」  ふるふると震える羽奏を恍惚とした表情で見つめると、いつも間にか前をくつろげたズボンとボクサーパンツを膝までずり下ろすと、熱り立った屹立をくちくちと音を立てながら、手首をしならせて扱き始める。 「ああ、羽奏。羽奏の小さくて可愛い口に挿れたい。はあ、はあ」  血走った眼差しで羽奏を見下ろすと、和亮はまだ充分に解れていない羽奏の蜜口に半ば強引に屹立を沈め、痛さで呻く羽奏の口をキスで塞いで、一気に奥まで挿し貫いた。 「んんーーー!!」  キスで塞がれた口から悲鳴が漏れ、耐え難い痛みに羽奏が涙をこぼす。 「羽奏、ごめんね羽奏。痛くしてごめん。でもこのままだと羽奏がツラくなるからゆっくり動かすよ?」  唇で羽奏の涙を拭うと、和亮は緩やかに腰を動かして、深く息をしてと呟きながらあやすように何度も羽奏に口付ける。  体の中心に杭を打ち込まれ、引き裂かれる痛みが羽奏を襲う。  自分本位な和亮のセックスに、羽奏の身体は悲鳴をあげている。  けれど羽奏にとって初めてのことなので、この暴力的な痛みは仕方のないことなのだと、痛みに耐えて泣くのを我慢する。 「アキぃ、痛いよ……アキ」 「羽奏、ごめん、ごめんね」  和亮は謝る言葉を口にしながらも、更に抽送のスピードを上げて腰を突き上げるように羽奏の奥をガンガン穿つ。  何度か奥を挿し貫かれて、痛みは軽減されたが、最初の激痛が記憶に刻まれてしまって、どんなに愛撫されても泥濘みは潤んでもすぐに渇いてしまう。  それからは羽奏にとって地獄のような時間が過ぎた。
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