222計画

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*** ―――そして夜が明けて。 脳内世界は222の魔法から解放される。――― 『……うーん……』 ライトノベル神は腕を組み、思案していた。 挨拶が鼻チューであること、それは実に素晴らしい、素晴らしいのだが。 『足りない……! 決定的に肝心なものが足りなかった……!!』 彼女はギリッと歯を噛み締める。 彼女の欲する足りないポイントとは何なのか。 それは『受け側の照れ顔』であり、『お互いの照れたリアクション』であり、そして『それでも強行する攻め側の勢い』である。 挨拶とは自然の行為だから、そこには照れの感情などないのだ。 鼻チューの行為自体は尊みの極みだが、そこに生ずるはずの『生きたリアクション』が存在しなくなってしまう……! こればっかりは猫を睨みつけても仕方ない。 猫と人間は違うのだから。 『ふふふ……まだまだ私も、修行が足りてなかったか……!』 彼女は魔法の杖を握りしめながら誓った。 次こそはもっと素敵な魔法をふりまかなくっちゃ、と。 ―――脳内世界は、今日も元気です。
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