222計画

3/9
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
*** 「……おのれ信長め……俺を、皆の前で笑い者にするとは……」 寒い日の朝。 光秀の吐く息も白く、彼はブツブツと文句を垂れながらも城内をズンズンと歩いていた。 「今度会った時こそ、絶対に……」 「んん? 絶対に、なんだって?」 「の、信長様……!」 廊下の角にてバッタリ遭遇。 戦く光秀。 ほくそ笑む信長。 腹は立つが目上の存在である信長に、光秀は頭を下げ……るのではなく、その顔を勢いよくあげた。 ニヤリと笑う信長も、勝気な口元はそのままで光秀に顔を近づける。 にゃんにゃんにゃーん! 『おはよう』の挨拶成立! フフフン! 二人は見事な鼻チューをぶちかます。 だって今日はそれが脳内世界の常、人の常の挨拶なのだから……!
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!