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「……は、ははは…」
(…刀の持ち主が服部半蔵?)
いきなり話がぶっ飛びすぎて、もはや笑うしかない。
「大丈夫ですか?飛鳥殿」
「…面白ぇじゃねーか」
「あ、飛鳥殿?」
「当代服部半蔵。
どんな奴か、この目で見てやる」
「…ま、待って下さい!
どこに行かれるんですか?」
「決まってるだろ。
奴が刀を持っていると分かれば話は早い。あとはそれを奪いに行くだけだ」
そう言い放ち、廊下に出たところでハタと足を止めた。
後ろを追って来ていた佐武の方を振り返る。
「…って、奴の居場所はどこなんだ?」
訊ねると、佐武は立ち止まり、にっこりと私に笑いかけた。
「まずは生徒会長に一番近い人物に接触するのが手っ取り早いでしょう。
どうやら生徒会長にタイマンを申し込む際も、全て彼を通しているっていう話ですしね」
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