出会いと災難と(下)

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不意に電話越しに愛の話し声が聞こえてついオウム返ししてしまった宙。みのりは慌てて「ごめん!」と宙に伝えたが、彼に笑われてしまった。 『ピザ頼むの?』 「あっ…なんか疲れちゃったから…手抜きを…」 ポツリと言うみのりに宙は、何が欲しいのか聞いた。つい考えなしに言ったみのりに「注文まだでしょ?」と聞かれたので、「うん。」と答えると「注文しなくていいから。」と宙に言われて切られてしまった。 もしかして、代わりに注文してくれたのだろうかと思っていたみのりはどうしたものかと悩む。 「ピザまだ?」 「ピザね…来るかな?」 「来るかな?」 お腹を空かせているのか、催促の声を上げる愛に仕方ないと思い腰を上げ、キッチンに向かった。 「ピザ注文してくれてるのかよく分かんないし、何か作るか…」 エプロンを結んでいると、チャイムが鳴ったため、玄関へ向かうとそこにはピザのロゴの入った袋を持った宙だった。 「お待たせしました。ピザ一緒に食べない?」 「ー宙、なんで…」 「せっかくのオフだし、3人でどうかな?って思って…」
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