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「…んっ…」
微かに漏れたみのりの吐息を飲み込むように舌を捻じ込む。絡み合う温かい舌に蕩けた目をしたみのりの目元には薄らと涙が浮かんでいた。
「…ん…大丈夫?」
「ーごめっ、久しぶりのキスで…」
「…可愛い。」
チュッと今度は優しく何度もキスをしてくれる宙にみのりの心は締め付けられた。
久しぶりのキスで身体が熱を持ち始める。
みのりの頭に手を添えて、そっと押し倒し、まてキスをする。
時には優しく、時に強引に、そんなキスを繰り返していれば、宙の手は自然とみのりの胸に触れていた。
「ーごめん、我慢出来ないかも…」
宙の瞳は獲物を狙った目をしており、ニヒルな口元がまた彼の色気を漂わせた。
ジッと見つめていることしか出来なくて、でも、そんな彼に触れて欲しいと思った。
「ー宙、我慢しなくて…いいよ…」
みのりの言葉に宙は口角を上げると、みのりの首筋に舌を這わせた。ぞくりとした感覚に鳥肌が立つ。その次に感じたのはチクリとした痛みだった。
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