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客で賑わうお昼過ぎのカフェ、あれから、客足は増えていき、気づけば12時を過ぎていた。
お互いを意識する間もなく、ちょうどいい。
少し、落ち着きを取り戻した頃、店長がやってきたので、天馬と入れ替わる。
彼はチラリとこちらに視線をやってきたので、みのりはニコリと微笑み、「お疲れ様です。」と告げれば、彼も微笑み返してくれた。
ちょうど入れていた、ブラックコーヒーの香りを胸いっぱいに吸い込めば、心が落ち着いた。
私の上がりまで後1時間。
ここからはゆっくりと時間の流れに身を任せてやり過ごして行けば、あっという間に上がりの時間。
「店長、お先に失礼します。」
「はい、お疲れ様!」
バックヤードでゆっくりしてから子供の迎えに行こうと思い、仕事終わりに飲めるコーヒーに牛乳を加えて、裏に行けば、そこにはパイプ椅子に背を預けた天馬の姿があった。
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