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「いい服あってよかったね!」
「うん、付き合ってくれてありがと!」
手にぶら下がるショップ袋。色々と見て回ってやっと見つけたお気に入り。
「喜んでくれるかな?」
「大丈夫だよ!ちゃんと感想聞かせてね!」
「うん。」
雪と別れると自分の家と向かって歩く。
帰宅するとお母さんが出てきて、夕飯の時間らしい。
「もうそんな時間なんだ…」
荷物を部屋に置きに行き、リビングへと向かった。私の家は4人家族。兄の姿が見えないが
「お兄ちゃんは?」
「周平は今日友達の家に泊まるって。」
「ふ〜ん。」
今日のメニューはハンバーグ。美味しそう。
ペロリと完食するとお風呂に入る。
その後は自分の部屋に戻り今日買った服をハンガーにかけた。
「楽しみだな〜」
初めての彼氏とのデート。
どんな感じなんだろう…
三日後の宙との水族館を想像してみるけど、
どうも変な方向へと走ってしまう。
水族館の暗がりで手なんか繋いで、イルカショー見て、ご飯を食べて、ヒトデに触れて、
チンアナゴを見て、シャチのショーを見てもいいな。
その後はプラプラ歩いて何処かに行くのかな。
いい雰囲気なってキスなんかしちゃったりして!
「何考えてんの私ったら!」
膨らむ妄想に頭がいっぱいだ。
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