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砂から長い胴を出したり引っ込んだりしている生き物。
「可愛い〜初めてみた！五十嵐君、見たことある？」
「チンアナゴなんて初めて聞いた。ちょっとエロい名前だね。ひょろ長いけど。」
「えっ！？五十嵐君それはちょっと…」
まぁ、中には思う人もいるだろう。
なんか卑猥な名前に見た目だし。
意外な一面を見てしまった気がしたみのりはイルカショーに行こうと気を逸らした。
「イルカ大好きなんだ〜！」
「へぇ〜俺も好きだよ。」
「本当？可愛いよね〜」
「みのりも可愛いよ？」
なんて宙が微笑むからドキっとした。
「そんな、普通だよ？」
焦って出た言葉はごく普通の返答。
宙の笑顔はあまり見たことなかったけど、
自分に向けられた優しい眼差しに温かい気持ちになった。
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