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時刻は16:00
カフェであったまりながらティータイムを過ごしていた2人。
「今日は凄く楽しかった!また行こうね!」
みのりは初めてのデートで緊張していたがこんなにも楽しんでいたことに興奮が止まらない。
そして、まだまだ一緒に居たいという気持ちが時間が経つに連れて大きくなる。
「俺も楽しかったよ。」
「五十嵐君とデートしてるなんて夢みたい!」
「どうして?」
「だって、五十嵐君はカッコいいし、人気者だし!私とは住む世界が違うと言うか…」
「何言ってんの?俺がみのりを選んだんだよ。」
「なんか付き合ってる実感湧かなくてよく分かんなかったけど、今日デートして、手を握って、私たち、付き合ってるんだって実感したんだ。」
手元にあるカップの縁をイジりながらポツポツと話すみのり。
「そろそろ行こうか。」
みのりの手を引きカフェから出るとそのままモールを後にした。
「(もう帰っちゃうのかな…)」
みのりは思わず繋がれた手をギュッと握ってみる。
行き先も告げず歩いていた宙の足がふと止まった。
「今日、何時まで一緒にいれる?」
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