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「じゃあ、5日間でまずはこの曲と振りを…」
「5日で仕上げるの?」
「君は五十嵐社長の息子さんだね?もちろん、5日で仕上げてもらう。」
「無茶だなぁ〜」
「君達なら出来る!そのためにここまで下積みをたくさんしてるんだ。社長も君達の可能性を信じてるんだよ。」
路上ライブを1週間後に控えた3人。明日から曲と振りを5日で覚えることになった。
翔と恭弥は帰りも遅いとのことでマネージャーが送ることに。
「宙、明日から頑張ろうな!」
「あぁ。」
「では、2人を送ってきます。また明日。」
「お疲れ様です。」
2人を乗せた車が事務所を出ると宙は自身の部屋へと向かった。ベッドにダイブすると先程のデビューのことが頭を過る。
「デビュー…か。」
幼少期からアイドルになるべき父に色々と叩き込まれてきた。ついにその成果を出す時。しかし、宙には嬉しい反面、心残りもある。
それは付き合って間もないみのりのこと。
アイドルの恋愛は御法度。
「…みのり…」
携帯を取り出すと待ち受けに新着メッセージの表示。
今日はとっても楽しかった!今度は遊園地でも行かない?
みのりからのメッセージを返信すると宙は風呂場へと向かった。
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