大学時代のアイドルとママ

23/37
前へ
/126ページ
次へ
「じゃあ、5日間でまずはこの曲と振りを…」 「5日で仕上げるの?」 「君は五十嵐社長の息子さんだね?もちろん、5日で仕上げてもらう。」 「無茶だなぁ〜」 「君達なら出来る!そのためにここまで下積みをたくさんしてるんだ。社長も君達の可能性を信じてるんだよ。」 路上ライブを1週間後に控えた3人。明日から曲と振りを5日で覚えることになった。 翔と恭弥は帰りも遅いとのことでマネージャーが送ることに。 「宙、明日から頑張ろうな!」 「あぁ。」 「では、2人を送ってきます。また明日。」 「お疲れ様です。」 2人を乗せた車が事務所を出ると宙は自身の部屋へと向かった。ベッドにダイブすると先程のデビューのことが頭を過る。 「デビュー…か。」 幼少期からアイドルになるべき父に色々と叩き込まれてきた。ついにその成果を出す時。しかし、宙には嬉しい反面、心残りもある。 それは付き合って間もないみのりのこと。 アイドルの恋愛は御法度。 「…みのり…」 携帯を取り出すと待ち受けに新着メッセージの表示。 今日はとっても楽しかった!今度は遊園地でも行かない? みのりからのメッセージを返信すると宙は風呂場へと向かった。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

284人が本棚に入れています
本棚に追加