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遡ること3年前。
当時大学生だった私。もちろん雪も同じ大学。
いつも一緒に授業を受け楽しい日々だった。
そんなある日、
「五十嵐君、好きなの!付き合って欲しいです。」
同じ学年の五十嵐 宙。先輩に告白されてるのを運悪く目撃してしまった私。
「(きゃー!告白現場!!)」
彼はクールでルックスが良く頭もいい。周りの子や先輩も彼に魅了されていた。
「ごめん、付き合えない…」
素気なくそれだけ言うとその場を去ろうとした宙の腕を先輩は掴んだ。
「どうしたら付き合ってくれる?頑張るから!!」
身を乗り出し覗いていると携帯の着信音。
「ヤバッ!」
みのりは慌てて着信を切り、告白現場に視線を戻すとこちらを怒りを露わにした先輩と涼しげな顔の宙が見ていた。
「ちょっと!覗きなんてさいてぇー!!」
こちらにやってきた先輩がみのりに怒鳴りつけると顔を赤くして去って行った。
やってしまったと宙に視線をやれば、彼はなんともない様子で何処へ行ってしまった。
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