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雪も帰ったし、私も帰ろう。
人が多く行き交う大通りを歩く。
高いビルに備えてある電子板に新人アイドル募集のニュース。
有名な会社で言うと五十嵐プロダクション。
「まさかね…。」
この時は思ってもみなかった。
もしかして五十嵐プロダクションって
五十嵐君の所と関係あるのかなんて。
〜♪
1、2、3、4、そこでターン
パンパンとリズムを刻む音と流れる音楽に合わせて踊る。
「さぁ、少し休憩しましょ!」
「はぁ〜」
ダンスのコーチの休憩の合図と共に動きを止めた3人。
「恭弥、僕にも水ちょーだい?」
「ほらっ!」
ポンと放り投げられたペットボトルが翔の手元に収まる。
「ナイスキャッチ!」
「ありがとう。」
「宙も飲む?」
「あぁ。」
同じように恭弥が投げると宙はそれを片手で受け取った。
「かっこいいね〜」
「落とせば良かったのに…。」
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