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つばきが14歳の時に母親が亡くなった。その後すぐに西園寺家からの援助は無くなった。それからというもの、つばきは一人で生きていくことを決意して何とか仕事をさせてもらい生活をしていた。しかしつばきが19歳になった時にその生活は一変した。村人につばきの“噂”が広がったのだ。
それがどうして流れてしまったのか不明だったが、つばきは村で孤立することとなり働くことも出来なくなる。
“緋色の目で呪い殺す”という恐ろしい噂に村人たちはつばきを小屋に閉じ込めることにしたのだ。
そして、西園寺家の母親の妹の娘、つばきからすればいとこにあたる清菜がタイミングよくこの村にやってきて西園寺家には内緒でつばきを援助するといった。
村に広がっている呪われた瞳の件は本当だと村人に説明して、西園寺家からしても“閉じ込めて”おかなければ犠牲が広がることを懸念して…ということが理由だといった。
意識が朦朧としていると、突然甲高い笑い声が聞こえた。
「あら、つばきさん。お久しぶりです」
清菜の声につばきは身を固くした。
「清菜さま、お久しぶりです」
「ええ、いつもつばきさんの面倒をありがとう。感謝するわ。でも、そろそろつばきさんにも働いてもらおうかしら」
「それは私たちも考えていました。でも…さすがに痩せすぎじゃ…」
「そうねぇ…少し食べる量を増やしてみてくれない?」
「わかりました。それから、働く…というのはどういう…?」
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