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朝になり、相変わらず缶助は早かった。
もう、既に部屋にはいない。
私が目覚めたのは、8時少し前、かっちゃんは
まだ白河夜船だった。
今日の予定は、街のコンビニに行って確認する
仕事が待っている。
それと、猫間じいさんと、猫飼じいさんの
ところの食料買い出し、色々とごちそうに
なったから、少し恩返しも含めて
たくさん、買ってこようと考えている。
この村にも一応電気は来ていて、冷蔵庫もあるから
肉や魚など大量に買ってきても、問題は
無いと思う、まあその辺は缶助に任せることにする。
かっちゃんが、8時ちょい過ぎに起きてきた。
「おはようございます、僕が一番遅いようですね
すみません」
急いで顔を洗いに行く、かっちゃん。
「みんな、そろったな。じゃあ、ご飯にするか」
お恵ばあさんが立ち上がる。
缶助もすかさず、おばあさんの後を付いて行き
朝食の準備を手伝っている。
「缶ちゃんがいるで、ほんと助かるな」
またたく間に、朝食の準備ができ
朝ご飯をごちそうになった。
「かっちゃん朝ご飯、頂いたら例のコンビニに
行ってみましょう。それと缶助、買い物もあるから
一緒に来てくれるかな?
おばあさん、缶助をちょっと借りていいですか?」
一応おばあさんに断りを入れる私。
「お~、良いでいいで」
朝食を食べ終わり、車に3人で乗り込み出かける。
「缶助?おばあさん、何か足りないものとか言っていたか?」
「はい、味噌だの醤油だのマヨネーズだの
足りないものだらけです」
「そうだよな、私達が居候しているからな、
たちまち、ストックが無くなるよな、それでお前が
足りないものとか、食料とかを買い集めて来て欲しい
私達も、あと何日お世話になるか分からないから
腐らないような物を大量に買ってきてくれ。
猫間じいさんの分もふくめてな。
肉や魚や野菜・・・野菜はいらないか、
冷蔵庫にいれておけば長持ちしそうな食料をな。
肉は牛肉のいい物を、年寄りが食べられる
柔らかい所をな。
ビールや日本酒なんかも忘れずに、
ビールは500ml24本入りを箱で5箱くらい買っておいてくれ
それと日本酒もな、ダブルじいさんは日本酒の方が
好きそうだから少し大目に一升瓶を15本くらい買って置け、
腐るもんじゃないから、大丈夫だろ。
足りなそうな生活必需品も余裕を見て買ってきてくれ。
ようは、缶助が気になったものを買いあさって
くれればいいから、頼むぞ缶ちゃん。
お金はこれから、銀行に行って降ろしてから
渡すからな」
「解りました。任せておいてください、
おじいさん、おばあさんにはお世話に
なってますからね、この車なら、大量に買っても
積み込めそうですしね」
「たのむよ、頼りにしてるからな」
猫飼村の中央通り(一本しか道はないが)を下って行けば
街に出るようで、ひたすら山道を降りて行った。
1時間くらい走ると、少しづつ道が開けてきた
そして街中に出てきた
例のコンビニの住所は金沢にあり、ナビを頼りに
走り続けた。
途中銀行があったので、そこでお金をおろす。
缶助に30万円程渡し、買い物を頼んで
大きなデパートで降ろす。
「缶助、頼んだぞ」
買い物は缶助に任せ、私達はコンビニに
向かった。
ナビの道案内通りに行くと難なく、例のコンビニに
ついた。コンビニには、たまたま店長もいてくれたのがラッキーだった。
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