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吾輩の生まれた場所は、小さなペットショップ。
そこで今の飼い主であるミカに出会った。
ミカは、吾輩に惚れているだろう。絶対にそうだ。
証拠を挙げるとするなら、まず、いつも大好きだと言う。
「タマ。大好き!!」
ほら、今日もそうだろう?
そう言ってハグまでするのだ。
逆に惚れていないならなんだというのだ。
他にも誕生日プレゼントをくれたり、本の読み聞かせをしたり、一緒に出掛け
たりもした・・・まあ、病院にだが・・・。
とにかく、吾輩に惚れるなんて見どころがある!!
それに、吾輩もミカのことが好きだ。
飼い主と猫という関係なんかじゃ、駄目だと思う。
でも、吾輩は残念なことに人語が喋れない。
理解は出来ていると言うのに。
これがミカの前に言っていた「チカクテトオイカンケイ」なのだろう。
大丈夫だ。吾輩は知っている。
ミカの持っている「マンガ」の物語では、ハッピーエンドしかないからな。
ああ、早くハッピーエンドが来ないだろうか。
待ち遠しくて仕方がない。
吾輩は今日も、ミカの膝の上で丸くなった。
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