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そう言えば、ミカは、「チュウガクセイ」という種族らしい。
「ガッコウ」に行きたくないと駄々をこねては、吾輩と一緒に布団で丸く
なっている。ミカのいる布団は暖かくて好きだ。
ミカが嫌がる「ガッコウ」なんてなくなってしまえば良いのに。
そうしたら、二人で幸せに布団で丸くなっていられる。
そんな、行きたくない物を作り出すなんて、「二ンゲン」は馬鹿だな。
吾輩はミカの笑顔が好きだから、なるべくミカを笑顔にしている。
どうするかと言うと、「大丈夫」と言ってやるのだ。
『にゃあ、にゃー』
「タマ?・・・ふふっありがとう。」
ミカが、こうして笑ってくれると吾輩も笑顔になる。
「チュウガクセイ」は、凄い魔法が使えるのだな。
やはり、「二ンゲン」は奥深い。
ミカは、笑顔で吾輩の頭を撫でた。
吾輩は、のどを鳴らして、喜びを伝えた。
ああ、言葉が伝えられればいいのに。
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