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「ヒガタさん明日の夕飯は久しぶりに外で食べませんか? 最近先輩から美味しい料理の店を教えてもらったので行ってみたいです」  だから2人で行ってみませんか?彼はその店のホームページと思われるサイトを見せてきた。若い子が好みそうな派手な店だと予想していたのだが、意外にも店の内装はシンプルなものであった。画像にある料理も食欲がそそられるような盛り付け方であった。  写真の料理については素人でよくわからないのだが、野菜の色鮮やかさをうまく活かしている食欲がそそられる料理だなと感心した。 「明日の仕事がどの程度かかるかまだわからないが、もし予定が入っていなかったら行こう」 「絶対他に予定を入れないでね。ヒガタさんけっこう忘れっぽいから気を付けてね」  食事楽しみにしていますからと言ってクルハは俺が勤める事務所とは真逆の方向にあるパン屋まで走っていった。明日の食事が楽しみだがその前に憂鬱な夜のパーティーを乗り越えなければいけない。夜に向けての最終調整を行うため事務所の扉を開いた。  
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