多分、誰も悪くはない。

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多分、誰も悪くはない。

「いいから使えよ!」 詰め寄る裕介の手からビリビリになった体操服を受け取り、浜田は林に目配せした。 「とりあえず、これ巻いとけ、な!」 「えええっ!? マジですか?」 「空気読め、林! いいから巻け!」 「これ、俺がKYなんですか!?」 ドスの利いた声で浜田に凄まれ、林はものすごく不本意そうに『裕介の体操着だった布』を膝に巻いた。 「よし、これでAPは護られた……」 口の中でブツブツ言ってる裕介は、俺から見ても結構怖い。
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