50人が本棚に入れています
本棚に追加
なんでお前が!?
裕介が破れた体操服を着なおしている間に、気を取り直した浜田が笛を吹いた。
「よし、試合再開だ!」
パンティのせいで集中力0の俺は、野球部エース黒井の投げた玉を顔面に食らった。
目の前で星がチカチカと瞬いている。
生暖かい感触に手をやれば、指が赤く染まった。どうやら鼻血が出たようだ。
「おー、いい音したなぁ。大丈夫か?」
浜田は俺の顔をのぞき込んで言った。
「そう大した出血じゃないな。水野、お前ハンカチ持ってたろ。そいつで鼻押さえてちょっと休んでろ」
それを聞いた裕介が叫んだ。
「ハ、ハ、ハ、ハンカチでっ!? は、は、は、鼻を押さえるぅぅぅ!?」
おそらく赤いパンティで鼻を押さえる俺の姿を想像した裕介は、噴水のように鼻血を吹き出しながら倒れた。
「なんでお前が大量出血っっ??」
浜田は目を丸くして叫んだ。
最初のコメントを投稿しよう!