なんでお前が!?

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なんでお前が!?

裕介が破れた体操服を着なおしている間に、気を取り直した浜田が笛を吹いた。 「よし、試合再開だ!」 パンティのせいで集中力0の俺は、野球部エース黒井の投げた玉を顔面に食らった。 目の前で星がチカチカと瞬いている。 生暖かい感触に手をやれば、指が赤く染まった。どうやら鼻血が出たようだ。 「おー、いい音したなぁ。大丈夫か?」 浜田は俺の顔をのぞき込んで言った。 「そう大した出血じゃないな。水野、お前ハンカチ持ってたろ。そいつで鼻押さえてちょっと休んでろ」 それを聞いた裕介が叫んだ。 「ハ、ハ、ハ、ハンカチでっ!? は、は、は、鼻を押さえるぅぅぅ!?」 おそらく赤いパンティで鼻を押さえる俺の姿を想像した裕介は、噴水のように鼻血を吹き出しながら倒れた。 「なんでお前が大量出血っっ??」 浜田は目を丸くして叫んだ。
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