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直接対決
鼻血をきれいに拭き取り、綿球を詰めてもらったところで裕介は目を覚ました。
「た、匠? お前……無事か!?」
「ああ。お前が身を挺して守ってくれたおかげでこうして無事だ」
俺のジャージの膨らみを見て、裕介はホッとしたように体の力を抜いた。
「良かった……」
「裕介。俺、菜々子姉ちゃんの家へ行こうと思うんだけど、付き合ってくれるか?」
「えっ?」
「このまま俺たちが持ってるわけには行かないだろ?」
そう言うと、裕介は大きく頷いた。
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