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真相
「おや、匠じゃないの」
「ばあちゃん! どうしてここに?」
菜々子姉ちゃんの後ろから顔を出したのは俺の父方のばあちゃんだ。
「家をバリヤフリーにしようと思ってねぇ。工事の間、2週間ほど泊めてもらっとるんよ」
そう言ってばあちゃんはひょいと裕介の手から赤いパンティを取り上げた。
「あらやだ。どこに行ったかと思ったら、飛んでっとったかね?」
「おばあちゃん、それ10年前還暦のお祝いであげたジョークグッズじゃない?」
「ジョークなもんかね。あれからずっと現役だで」
「さすが昔の人は物持ちがいいわね」
「10年ものの……おばあさんのAP……」
菜々子姉ちゃんとばあちゃんの会話を聞きながら、裕介は白い灰になった。
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