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菜々子の香り
うちのオヤジと菜々子姉ちゃんの父親が兄弟なので、俺達は同じ水野姓なのだ。
俺の差し出したジャージを菜々子姉ちゃんは素早く羽織る。
「ありがと。洗って返すね!」
俺が着たときには現れない2つの膨らみを揺らして、菜々子姉ちゃんは走り去った。
「いいなぁ、匠。後であのジャージ貸してくれよ」
「戻ってくるの、洗濯後だぞ?」
「いいんだよ、菜々子さんと同じ柔軟剤の香りを堪能するんだから」
「変態かよ!」
裕介にそう言いつつも、あのジャージが戻ってきたら多分俺も顔をつけて深呼吸するだろうなと思った。
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