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ロケットパンツ
『スポーン!』
右腕を突っ込んだ袖口から、押し出されるように真っ赤な何かが飛び出して、裕介の後頭部を直撃した。
「何だそれ? ロケットパンチってか?」
裕介が笑いながら拾い上げる。
「こっ、これはっ!?」
裕介が目の前で広げたそれは、真っ赤な女性物のパンティだった!
「うぉい!!」
裕介の目は、大きく見開かれたままパンティに釘付けになっている。
見てはいけないと思いながらも、目を背けることなどできはしない。
真っ赤なパンティの恐るべき求心力に抗う術もなく、裕介は固まっている。
「こんなところを誰かに見られたら、間違いなく変態扱いされる!」
咄嗟に俺は祐介の手から赤いパンティをひったくると、無雑作に丸めてジャージのポケットへ押し込んだ。
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