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裕介の男気
「匠はいつもハンカチ持ち歩いてるんですよ! 手とか洗ったあと、いつも俺、貸してもらうんです、ハンカチ! 匠はハンカチ王子って呼ばれてるんです!」
ズイズイとにじり寄って力説する裕介の迫力に、とうとう浜田が折れた。
「そ、そうか、ハンカチか。ならいいんだ」
「あざっす!」
裕介は、ペコリと頭を下げると俺にそっと耳打ちしてきた。
「赤いパンティ、略してAP! 菜々子さんのAPは俺が守る!」
セリフはひとまず置いといて。
裕介、お前かっこいいよ。
惚れた女のために体を張る裕介を、俺はちょっと見直した。
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