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ふわふわもこもこ
『サツキ、いつもそばにいるからにゃ』
そう言ってくれたのは本当にこの子なの?
サツキの腕の中にいる、マシュマロのようにふわふわもこもこした、にゃんこのぬいぐるみ。
ギュッと抱きしめた。
『うわッサツキ、苦しいからやめるにゃ……』
あの声はもう聞けないの?
サツキの心の中に、ひんやりと冷たい寂しさ色の風が吹いた。
「スノ、足の裏の傷、もう治るよ」
あの不思議な時間は私だけのもの。
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