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ちょっと待って、今日って何日? あ、嘘、もしかして5月……18日?! そう、そうよ、私の誕生日じゃない。
タクヤに言われて気づくとは……
「もしかして、本物のサプライズになった?」
「ごめん。私としたことが……」
タクヤは笑いながら、
「仕事、忙しかったんだろ?だから忘れてると思った。去年はプレゼントをリクエストしてくれたのに今年は連絡来なかったからさ」
「うん……ありがとう」
ウエイターがそっと運んで来た物をタクヤが受け取ると、
「はい、誕生日プレゼント。何が良いか迷ったんだけどね……」
受け取ったプレゼントの大きさは中くらいの紙袋に入っている。重さは軽めだ。
……なんだろう?
「サツキ猫、飼いたがってたろう? でも、今は仕事が忙しいしあの部屋では飼えないからね。サツキ、将来一緒になったらさ猫を……」
タクヤが照れながら小声で何か話してるが、プレゼントを開ける事に夢中のサツキにはよく聞こえなかった。
「タクヤ、これって……!!」
包の中から出てきたのは、ふわふわもこもこのにゃんこのぬいぐるみだった。
「キャーッ、かわいいー!!」
思わずギュッと抱きしめた。
これが、サツキとスノとの運命的な出合い。
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