守護天使?

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守護天使?

 麻生 里香 22歳  すらりとした脚に凹凸のある身体つき、ファッション関係の勤めと納得する今風のメイクが映えた可愛らしい女の子。まあ普通に遊んでそうだなと思った。  そのうえ無類のお酒好き。終電の時間を気にせず飲む為に行きつけのバー近くに部屋を借りていると聞いた。バーの常連客殆どが友達のよう。予想以上に軽い子なのかもしれない。    その上お笑いを崇拝しており割とタブー無く何でもネタにしていた。以上を鑑み、俺のなかで、こいつはないなと判断した。  筈だった…  「廣りん!ひ〜ろ〜り〜ん!ここ私ん家!」  廣りんなんて俺が呼ばせたあだ名では無い。こいつが勝手に呼んでるだけだ。廣田直樹29歳、転勤でこの街へやってきた。職場の同僚が雰囲気良く食事も美味しい馴染みのバーを紹介してくれ、俺の借りている部屋から近いこともあり行きつけになった。ただそのバーには古株主?の女の子、麻生里香がいた。  今、俺に覆い被さっている陽気な酔っ払いがそれだ。俺らの家が意外と近いせいでこいつを送る羽目になった。  「あ!こないだ友達から貰たお酒あんねん!飲まへん?」  「お前なぁ、飲めるくらいなら一人で歩けよ」  「え〜、無理〜。むしろ廣りん姫抱っこ!」  「叩っ落とすぞ」  不承不承に肩を貸し彼女を部屋まで連れてきた。ようやく辿り着き彼女を玄関に放り込もうとしたら、逆に腕を掴まれ俺は部屋へ引っ張り込まれたのだった。  「待てよ、お…」  最後の言葉は驚きに吸い込まれた。  おっさん3人が部屋の入り口に仁王立ちで俺を睨んでいた。  睨むおっさんの身体を彼女はするりと通り抜けた。  
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