第5話 赤いイジュースを操れ!?

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「これで返信があったらいいんだけど…」 サンディルはそう思いながら送信ボタンを押した。 「サンディル!終わったか? 早速始めるぞ!!」 「分かったわ。」 そして、ヘライクマーのイジュース講座が始まったのであった。 「まずはそうだな。 赤いイジュースの呪文を教えるか。 これが赤いイジュースを出す呪文だ。 このさっき緑色のお友達が並べてくれたペットボトルを見ろ。 いいか? 今から3つの試練を与えるぞ?」 そう言うとヘライクマーはミゲルが並べたペットボトルを吹っ飛ばして無造作にした。 「えぇ…なんで並べさせたんだろう…」 ミゲルは困惑した。 「最初はこのペットボトル達を適当な場所に立たせろ。 その次はこのペットボトル達をミゲルが並べたように並べろ。 最後はペットボトルの蓋を使って真ん中のペットボトルだけを倒せ。 以上だ。」 サンディルはざっくりだがやるべき事は分かった。 「分かったわ。最初の試練から取り組んでみるわ。」 サンディルは早速言われたことを試みた。 「オービエクト!!」 そして、左側頭部を擦った。 すると、光が左側頭部から飛び出てきた。 一発で成功したのか!こいつは天才だ!! とヘライクマーは言おうとした。 しかし… 「赤というより黄色いね。」 ミゲルは言った。 「ほんとだな。黄色いな。」 ヘライクマーも言った。 「え!?ウソ!?」 サンディルはてっきり成功した気でいた。 「これは時間がかかりそうだな。」 ヘライクマーはため息をついた。 「で…でも、何か出はしたんだ!すごいことじゃないか!!」 ミゲルはフォローした。 「いや、ミゲル。 黄色いイジュースは元から扱えるの…。 だから赤いのが出ないと完全に失敗なの……。うぅ……。」 サンディルは己の無力さに打ちのめされた。 「ヘライクマー、コツは無いの?」 「コツかぁ……。やっぱりシンプルに目の前の物を動かそうと思う事かな……。 応用すると当然それだけじゃ無理なんだけどな? でもやっぱり最初はシンプルな思想が必要だな。」 「とりあえず分かったわ。 目の前の物を動かそうとすればいいんでしょ?? やってみるわ。」 サンディルはまた左側頭部をこすった。 「オービエクト!!」 「また黄色いね。」 「あぁ、黄色いな。」 「それっ、オービエクト!!」 「黄色いよ。」 「本当だ。黄色い。」 「えぃっ、オービエクト!!」 「えぇぃっ、オービエクト!!」 「そらぁっ、オービエクト!!!」 3時間後…。 「ハァ…ハァ…オービエクト…。…どう?」 「うん…黄色いな。」 「zzz…zzz…」 ミゲルは付き合っていたがヘライクマーは寝てしまった。 「ちきしょうヘライクマー!!とうとう寝てしまったわね!!私を無視して!!……そうだ!!」 サンディルはいいことを思いついた。 「オービエクト。」 そう言うとサンディルは、ヘライクマーの帽子を浮かそうとした。 すると、黄色かったイジュースは次第に赤くなり、ヘライクマーの帽子を浮かせた。 「浮いた!!浮いた!!やったぁ!! ミゲルどう!?赤い!?」 「緑色に輝いてる。」 「緑色??」 サンディルはヘライクマーの頭に目をやると、ヘライクマーの頭はツルッツルで緑色に輝いていた。 サンディルは思わず口を抑えて笑ってしまった。 「あ!サンディル!イジュースが赤い!!」 ミゲルはサンディルのイジュースを見た。 「やったわミゲル!!成功ね!!付き合ってくれてありがとう!!」 「いいんだよサンディル!試練を2つ目にしても問題ないよ!!」 サンディルとミゲルはヘライクマーにバレないように密かに喜んだ。 「なんだ…頭がやけに冷たいな。……ん!?」 ヘライクマーは目を覚ました。 そして、自分の帽子が宙に浮いていることに気づいた。 「おい!!お前ら!!」
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