第6話 カー・リッカーに会おう!?

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次の日…… カー・リッカーは駐車場に車を停めて、メールで送られた地図を頼りにサンディルの家へ向かった。 「ここを曲がって突き当たりの所にあるはずだ。 あった。ここに違いない。」 カー・リッカーは家の扉に近づき、静かに扉を叩いた。 「いや、静かに叩いたところで気づいて貰えないや。」 扉を叩いた後にそう察したカー・リッカーはもっと大きな音で扉を叩いた。 サンディルは扉が叩かれたことに気づき、急いで扉を開けた。 「こんにちは。連絡したサンディル・ブランデーです。」 「よろしく。俺はカー・リッカーだ。」 2人は扉の前で握手をした。 「さぁ、入って!言いたいことが沢山あるの。」 「俺からも言いたいことが沢山あるんだ。 リンダリン・リアルの情報についてなんだけどね。」 2人は話しながら家の中に入り、リビングへ来た。 カー・リッカーはミゲルとヘライクマーを見ると目をキョトンとさせた。 「えっとー……君の名前は??」 「僕はミゲルです。隣りの緑色の人はヘライクマーって言います。」 「おい!自分の自己紹介ぐらい自分でできらぁ!!」 ヘライクマーは怒った。 「あぁ…君ら2人どっちも緑色に見えるんだけど……。」 カー・リッカーは戸惑っていた。 「そりゃ戸惑うよね……。 僕は植物の身体をしているし、ヘライクマーは顔が緑色で体調不良みたいだしね。」 「おいミゲル!!俺の事ずっとそう思ってたのかよ!!」 ヘライクマーはまた怒った。 「それよりリッカーさん、 リンダリン・リアルについての話なんですけど……。」 「あぁ。話そう。 そっちの情報も欲しいしな。」 サンディルはまず、イジュースの存在を分かって貰うべきだと思った。 「まずは見てもらいたい物があるんです。」 サンディルは左側頭部を擦り、ポルテチオと唱えた。 「なんだこれは!?マジックか何かか!?」 カー・リッカーは驚いた。 「いや、マジックじゃないの。 ブランデー族に代々伝わる魔法なの。」 サンディルはその後に赤いイジュースを出して、ものを浮かしてみせた。 「いや…いやいやいや信じられないよ!」 「リンダリン・リアルを知る上にこの魔法は切っても切り離せないはずなの。」 「そうなの……か??俺が知ってるリンダリン・リアルの情報にはそんな魔法みたいなものは一切ないんだが……。 俺はこの一件に役立てるのか……??」 「どんな些細な情報でもいいの!!リンダリン・リアルについて教えて!!」 「分かった…。教えるよ…。」 カー・リッカーはスマホをポケットから取り出し、情報を開示した。
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