第8話 ミゲルの悩み!?

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「フロール兄ちゃん。 気にしなくてもいいよ。 ミゲル兄さんもきっとそのうちここにたどり着くよ……。 きっと……、きっと……。」 フロールは天国で下を眺めた。 「そうだなきっと。 俺たちまたひとつになれるんだろうな。」 天国の下にはいつまでも高く長く続く景色があった。 一方、ヘライクマーは……。 「騒ぎは落ち着いたようだな! よくやったサンディル!! まだ赤いイジュースは上手く扱えないから黄色いイジュースで対応したのか?? まぁいい!!それにしても良かった!!」 ヘライクマーはテレビをつけて現場の様子を見ていた。 「あとこれと同じような騒ぎが3回も起こるのか……。 それにどこで発生するかはランダムなようだしな…。 これは対処が大変だぞ…。 俺も出動するしかないか??でもどうやって……。 誰かが俺に本を近づけながら戦わなきゃいけなくなる。 そんな手間があるから俺はお荷物になるんだよなぁ……。」 悩んでいるヘライクマー。 何かサンディルを手助けできる方法はないのであろうか。 一方、サンディル達は……。 「やったなサンディル!! 驚いちまったぜ!!戦う姿を見るのはまるで遊園地のアトラクションに乗ってる気分だった。 あの大量に物が浮かんでる中で物を反射させる考えにはびっくりした!」 「ありがとうカー・リッカー。 あなたがここに連れてきてくれたお陰で事は解決できた。 でも、解決すればするほどミゲルは兄弟を失うの。 だから……私素直に喜べないわ……。」 すると、ミゲルがフロールの遺体から戻ってきた。 「イジュースを受け継いだ。 そして、冬の戦士の1部も手に入れた。」 ミゲルは受け継いだハロルとフロールの2つの赤いイジュースと冬の戦士の1部を見せた。 「冬の戦士ってなんだ?」 カー・リッカーは言った。 「ダイアン・ダウンズっていうイジュースを扱える人間の最大の敵の魂の1部のことを言うの。 最終的に破壊するんだけどね……。」 サンディルはそう解説した。 「そいつはリンダリン・リアルよりも強大な敵なのか?」 「いや、それは分からないわ。 リンダリン・リアルっていう名前を知ったのはつい数日前だから……。」 「そうか……そうだよな……。」 「でも可能性として、リンダリン・リアルがイジュース使いだっていう可能性は高いわ。」 「僕もそう思うよ。 僕ら兄弟は元々イジュースなんか使えないもん。 イジュースの力を与えたのがリンダリン・リアルならそれは確実だね。」 ミゲルが横から言った。 「とりあえず目の前の敵は倒したんだ。 帰ろう。サンディルの家まで。」
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