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カー・リッカーは言った。
そして、3人は車でサンディルの家まで戻ることにした。
それから30分後……。
ミゲルは思い悩んでるようであった。
「どうしたのミゲル。
そんな暗い顔をして。」
サンディルがそう尋ねた。
「ヘライクマーに言われたんだ。
僕は敵なのか、味方なのか、って。」
「そんなに気にしなくていいわよ。
ヘライクマーって気分屋なところがあるから。
たまたま聞かれただけよ。」
サンディルはミゲルを慰めた。
「そうかな……。僕自身もすごく気にしてたんだ。
僕は今こうしてサンディル達と共に行動をしているけど本当に味方なんだろうか自分自身に問いかけることがあるんだ。」
「そのうちわかる事だ。
お前がリンダリン・リアルを見つけ出し、倒すことに協力すれば味方だと認める。
それだけの話だ。」
カー・リッカーは運転しながら言った。
「そうだね…。それが正論だ…!」
ミゲルは納得したようだった。
「みんなで敵を倒せば僕も仲間になるんだ!!」
「でもいいの??倒してしまって。
警察に突き出した方がいいんじゃない??」
サンディルは疑問を投げかけた。
「今更警察に突き出したところで逮捕されることも無い。
それに、人を殺してイジュースの力を与え蘇らせて事件を起こすくらいなら倒した方がいいだろ?」
「そ…そうなのかもしれないわね……。」
サンディルは元刑事が言うくらいだからそうなんだろうと思った。
それから時間が経ってサンディル達は家にたどり着いたのであった。
「ただいま。」
「おかえりサンディルとその他2人。」
「その他って言うのやめて貰えないか?
俺はカー・リッカーだって自己紹介しなかったか??」
よくよく考えたらカー・リッカーだと紹介したのはサンディルだけだったことを思い出した。
「やっぱ……その他2人でいい。」
「僕はミゲルって僕は言ったからサンディルとミゲルとその他1人だよ。」
「もうめんどくせぇ3人で一括りにする。」
ヘライクマーはこれ以降3人を呼ぶ時は3人共と呼ぶことにした。
「それで、3人共。
どうやってあの敵を倒したんだ??
そして収穫はあったか??」
するとサンディルが
「わたしが宙に浮いたボルトでペットボトルガンを打ったの。
それが敵の脳天を貫いて……。
いや、2発打ったの。
で、2発目で倒したわけ。」
「誰か翻訳してくれ。」
ヘライクマーはサンディルの説明力のなさに呆れた。
「まぁ2発打って1発は囮に使って2発目で倒したってわけだ。」
カー・リッカーが分かりやすく言った。
「流石元刑事だ。
それで収穫は……??」
するとミゲルが手のひらを広げた。
「冬の戦士の1部だ。
そしてイジュースをまた受け継いだ。」
「冬の戦士か。でかした。
イジュースをまた受け継いだって言ったな?
出せるか?」
ミゲルはイジュースを2つ出して見せた。
「驚いた!!1人の人間に2つのイジュースが出てくるのは初めて見た!!」
ヘライクマーは感心していた。
「でも使い方が分からないから使えない…。」
「たしかにな。見たところ白いイジュースだからな。
俺にも使い方が分からない。」
「白いイジュース……。」
サンディルは言葉を失った。
白いイジュースにはどのような力があるのか。
そこにいた4人にはまだ理解する余地もなかった……。
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