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サンディルはしばらく考えた。
「つまり、筋トレと同じようにイジューストレーニングを積んでいけってこと??」
サンディルの中ではこのような意見に達した。
「まぁ…そういうことだ。
自分の中で少し重いだろうと思うものを何度も持ち上げて、耐性をつけていくことが大事だ。
まぁ、まずはこの本からはじめていくのがベストかもな。」
「ふぁ~~おはよう。
家が揺れてたけど何かあったの??」
ミゲルが起きてきた。
「あぁ。俺が揺らしたからな。
サンディルに目にもの見せてやろうと思ったんだ。」
「喧嘩してたの??」
「いや違うんだ。サンディルが慢心してたんだ。だから、家を持ち上げようとした。」
「ミゲルもぐっすり寝てたのにおきてしまったわよねぇ??」
ミゲルは寝起きの頭で何が起こっていたか考えた。
「まぁ僕もうっすら起きていたし、起きてしまったってことは無いかな。
それにしても家を浮かせるなんて凄いな。
サンディルにもできるの?」
「サンディルはこの本1冊浮かせることも出来ないんだとさ!」
サンディルは頭にきたが抑えた。
「イジュースで壁にぶつかることがあったら今日のこの事を先ず思い出すことにするわ。」
そしてサンディルは今日から赤いイジュースを極めることにしたのだった。
「今日から私は生まれ変わるわ!!」
それからサンディルは、本を持ち上げるトレーニングを始めた。
3日後…サンディルはすぐに本を持ち上げることに成功した。
それから、サンディルは本の上にフライパンを置いて、同じようにトレーニングを重ねていった。
日数が経つ度に、本とフライパンの上に水を入れた2リットルのペットボトルを置いたり、さらにその上に掃除機を置いたりした。
それから2週間後…
サンディルのイジュースは約20kgの物を持ち上げるようになるまで成長した。
赤いイジュースも最初は細い光だったが、今では面影もないくらい太くなった。
「これでやっと「少し」赤いイジュースが使える人になったのね。私。」
サンディルは少し自信がついた。
「そうだな。少し使える人にはなれたな。」
ヘライクマーは少しだが褒めた。
その時だった。
「うっ……!!」
ミゲルが頭痛を訴えた。
「ミゲル!!
ヘライクマー!!テレビをつけて!!」
ヘライクマーは急いでテレビをつけた。
なんと、また植物の身体をした人間が赤いイジュースを使って大暴れしている映像が流れていた。
「近隣の住民は急いで避難してください!!
また、植物の怪物がものを浮かせて暴れています!!」
サンディルとヘライクマーは顔を合わせた。
「行くしかないわね!」
外から車のクラクションの音がした。
「サンディル!!ニュースを見たか??
出番だぞ!!」
カー・リッカーの声だった。
「ヘライクマー、行ってくるわ。」
「サンディル!!」
サンディルは振り向いた。
「死ぬなよ」
そしてサンディルは、ミゲルを連れてカー・リッカーの車で現場へ向かった。
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