第10話 ケロリの暴走を止めろ!?

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第10話 ケロリの暴走を止めろ!?

車を走らせて3時間後…… 「リッカーさん、あとどれくらいで着きそう?」 「次の現場はウップサーラだ。 まだまだかかりそうだな。 かなり遠いところで事件は起きてる。 ミゲルの様子はどうだ??」 「ミゲル……大丈夫……??」 ミゲルは到底大丈夫そうでは無かった。 「頭が……焼けるように痛いよ……。」 「大丈夫よミゲル。 もう少ししたら私があなたの兄弟を倒してあげるから。 ……って言ってもね……兄弟が倒されるのは嫌でしょうけど……。」 サンディルは言葉選びに迷った。 「サンディル……心配しないで。 僕は大丈夫だから安心して戦って。」 「そう…わかったわ。」 サンディルは「大丈夫だから」という言葉に刺さった。 「本当は苦しいんでしょうね……。」 それから更に2時間後…… 「着いたぞ!!ものがそこら中に浮いてる! ここが現場だ!!」 「確かにね。テレビの場所と同じよ。」 サンディルは車を降りた。 「植物くん!出てきなさい!! ブランデー族の娘ならここにいるわ!!」 植物の人間は宙に浮いた車の上に乗って降りてきた。 「これはこれは……ブランデー族の娘ではないか……。」 「その流れもう知ってるわ。 私を襲おうっていうんでしょ?? かかってきなさい!!」 植物の人間はしばらく黙った。 「ならばくらえ。」 そして、サンディルに向かって宙に浮いた車がとんできた。 サンディルは即座にポルテチオと唱え脚にイジュースを流し避けた。 「危ない!!これ一体どう対処すればいいの!?」 サンディルは自分が勝つ確率はゼロに等しいと感じた。 車は次々ととんできた。 それでもサンディルは避けながら作戦を練ってみた。 「また銃の作戦で行こうかしら?? いや無理だわ。今回軽いものはういてないもの。 せめて家からペットボトルの蓋でも持ってくればよかったわ。 でももしもの世界なんで存在しないわ。 今ここで勝算のある作戦をかんがえなくては。」 サンディルは考えに考えた。 その結果、あるひとつの試みを思いついたのであった。 「自分の身体に赤いイジュースを流してみたらどうなるのかしら。」 サンディルはすぐにやってみた。 まるで黄色いイジュースのように、身体に赤いイジュースを流し込んでいくように、イメージをしながら赤いイジュースを流し込んだ。 すると、身体は微かに宙に浮き始めたのであった。 「この発見が勝利に繋がるかもしれない!!」 サンディルは勝算を立てようとした。 しかし、まだ思いつかないのであった。 「勝算なんて立ててる場合じゃないわ! 飛び込んでいかなくちゃいけないみたいだわね!!」
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