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サンディルは地面を思い切って蹴り飛ばした。
身体は植物の人間に向かって飛んで行った。
そして、植物の人間の目の前まで行き着くことが出来た。
植物の人間は驚いたのか宙に浮いた車をまたサンディルに向かって投げ飛ばした。
サンディルはギリギリで交わしたが、赤いイジュースの力がもたなくなってきた。
サンディルは徐々に地面へ戻っていった。
「もう、赤いイジュースは限界をむかえたのかしら……。
いや、まだ限界では無いはずだわ。
私の体重を浮かすには不十分だったかもしれないけれど、それより軽いものなら浮かせれるはずよ。」
すると、サンディルはひらめいた。
「この作戦なら……いけるわ!!」
そう言うとサンディルは宙に浮いてる車を赤いイジュースで引き寄せ始めた。
「どういうつもりだ……ブランデー族の娘……。
私から車を奪おうとするつもりか……。
残念だったな……。今、車がなくてもまた重量のあるものは調達できる……。
せっかく思いついたのかもしれないが……。
私は絶対なのだ…………。」
「さて、絶対なのはどっちでしょうね!!
今私が思いついた作戦はどうやらバレてないみたいだわね!!」
サンディルの赤いイジュースは車と車を介して天高く登って行った。
そして、宙に浮いた車同士を赤いイジュースでくっつけ始めたのであった。
サンディルの右腕から宙に浮いた車が縦1列に真っ直ぐに繋がっており、先端部分には車を何台も合体させてデカい鉄球が出来ていた。
それはまるで、ムチの先端に鉄球をつけた武器のようなものだった。
サンディルは内心想像力ではヘライクマーに勝ったと思った。
車は宙に浮いているので重さはほとんど無い状態なのだから出来た芸当なのである。
「くらいなさい!!植物くん!!!
この車で出来たムチを!!!」
サンディルは思いっきり車のムチを植物の人間に向かって振り下ろした。
「なん……だと……!!」
ムチの先端は、植物の人間に衝突した。
吹っ飛んだ植物の人間はそのまま地面に叩きつけられ、意識を完全に失っていた。
「やったわね…。
これで今回の戦いは無事終了したわ。」
すると、ミゲルが車から飛び出して、植物の人間のところまで走った。
「起きて!目を覚まして!!僕だよ!…ミゲルだよ……!!」
植物の人間は静かに目を開けた。
「ミゲルと言ったのか……??今。」
「そうだよ……ミゲルだよ!!」
「俺はケロリだ!!覚えているか??
ケロリ・フューゲだ。」
「ケロリ兄さん!!」
ケロリとミゲルは抱き合った。
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