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第3話 ミゲル!?
19:45…
「シンディ!!私肩持つから足持って!!せーのっ!!」
「よいしょっ!!このままソファーまで運ぶのよね!?」
「そうよ!!なるべくどこにもぶつけずに運ぶわよ!!」
サンディルとシンディはあれから家に戻った。
しかし、家の前にはなんと緑色の身体をした見覚えのある人間が倒れていたのであった。
「ソファーまで来たわ!!おろすわよ!!
せーのっ!!」
サンディルとシンディはその緑色の身体をした人間が倒れているのを見てしばらく言葉を失った。
約30秒…いや50秒…いや1分近く黙り込んでいた。
「身体なんかヌメヌメしてなかった!?ちょっと気持ち悪いんだけど!!足を持ったからかなぁ!!」
シンディはこのヌメヌメを何とかしたく、サンディルから洗面所を借りた。
「どういう訳で来たのかしら…。
やっぱりこの植物の人間は私か私達に警告か何かをしに来たのかしら…。
それか助けを求めに来たのか…。」
サンディルは色々と考察をしたが、やはり本人に直接聞く意外に方法は無いと察した。
「もしかして、イジュースに関することなのかしら!!」
サンディルはイジュースを出せば答えが分かるかもしれないと感じた。
そして、6年前に簡単に出せた時のことを思い出してイジュースを出そうとした。
数分粘ったが、一瞬頭の付近に雷のような光が出ただけだった。
「ダメね。6年間もブランクがあれば出るものも出なくなるわ。」
「何してるの?」
シンディが洗面所から戻ってきた。
「あぁ…いや、考え事をしてたのよ。
この植物の人間が何を考えてここに来たのかっていうのをね。」
サンディルはイジュースの事でシンディを巻き込むのはマズいと思い、イジュースを出そうとしたという事実に対して咄嗟に嘘をついた。
「まぁ、何でもいいけどサンディル、タブレットかパソコンどっちでもいいから貸してくんない?」
「タブレットならいいけど…どうして??」
「この植物くんの正体や隠された情報を見つけ出そうと思って!
情報収集の腕がなるわ!!」
サンディルはシンディの腕を信じてこの植物の人間の正体を知るのは名案かもしれないと思い
「分かったわ私は隣で残った仕事片ずけるから、情報収集よろしく。」
「おまかせあれ〜〜!!」
そして、サンディルとシンディはそれぞれの仕事に取り掛かった。
そして、5分経過した頃、
サンディルはチラッとシンディの顔を見てみると「まだ」いきいきとした顔をしていた。
それから1時間経過した頃、
サンディルはまたチラッとシンディの顔を見てみると「まだ」笑顔が少し消えたくらいの顔をしていた。
さらに1時間した頃、
サンディルは仕事を終え、伸びをした。
「シンディ、様子はどう??」
シンディの表情は不思議そうに曇っていた。
「これは魔法というか呪いというかそういう類みたいかしら…。
こんなの初めて。」
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