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「ま…魔法との…呪い?」
サンディルはその話について詳細を求めた。
その時、
「がぁはっ!!」
「どうしたの!?シンディ!!」
「私じゃないわ!!まさか!!」
ソファーを見ると植物の人間は目をまん丸に開き、上体を起こしていた。
「わぁーーー!!!」
2人は声を上げて驚いた。
植物の人間はソファーからおりた。
そして、話し始めた。
「ここは…一体どこなの?
どうして僕は今人の家のソファに寝ていたの??」
2人は呼吸を整え、質問に答えることにした。
「君は私の家の前で倒れていたの。
だから、私の家に入れて寝かしておいたのよ。」
サンディルはそう答えた。
そして、物陰の見えないところでシンディにコソッと
「身体に触れても問題ない?」
と聞いた。
「私が調べた感じだと触ること自体に問題は無いみたい。」
シンディはそう返事した。
そして、サンディルは植物の人間に手を貸して立たせた。
「あなた、名前はなんて言うの?」
サンディルは尋ねた。
「僕は…ミゲル。
ミゲル・フューゲ。」
「ミゲルね。これからそう呼ぶわ。
私はサンディルよ。
サンディル・ブランデー。」
するとミゲルは目をまた丸くした。
「ブランデー!?君まさか、ブランデー族の人間なの!?」
サンディルはなにかまずいことでも言ったかなと思いながら、
「えぇ。そうよ。何か問題でもあった??」
と返した。
すると横からシンディが質問モードに入った。
「ねぇ、植物くん改めミゲルくん??
1つというか色々質問したいんだけどいいかな?
スウェーデンの5箇所にミステリーサークルのようなものが出現したらしいんだけど何か見に覚えがあるんじゃない??」
「ミステリーサークルって何?」
ミゲルはミステリーサークルを知らなかった。
「なんて言うかあれよあれ、地面に謎の巨大な円が現れる現象よ。
どう?なにか身に覚えは…。」
「無いね。」
シンディは手応え無しで少しガッカリだったが、まだ質問の引き出しはあった。
「それじゃあ質問を変えるわ。
あなたさっきミゲル・フューゲって言ったわよね?
辛いことを思い出させるようだけど、あなた1996年に殺されたりしなかった?しかも兄弟みんな。」
ミゲルは震え出した。
「あぁ、覚えてるよ…未だに忘れない。
兄さんたちと弟を失ったんだ。
車の中だった!!みんなでお母さんに内緒で映画を観に行こうとしたんだ!!」
「ビンゴ」
シンディは思わず口に出した。
「すごいシンディ。どうやって調べたの?」
サンディルは感心した。
「企業秘密よ。サンディルにも教えられないわ。
検索のワードやルーツはすべて削除してる。
まぁそんなのどうでもいいわ。」
シンディは話を続けた。
「この事件はリンダリン・リアル事件として一時期テレビやメディアの話題をかっさらっていったんだけど今年時効が来て犯人の捜索は中止されたの。
このリンダリン・リアルっていう名前に聞き覚えは無い?」
ミゲルは少し考えた。
「ごめん…。
検討もつかないよ…。」
そしてミゲルはそう答えた。
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