第4話 ハロル・フューゲ!?

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第4話 ハロル・フューゲ!?

「シンディ!!ミゲルを連れて隠れて!!」 サンディルは大声でそう言うと、植物の人間に蹴り飛ばされた。 「サンディル!!どうなってるの!!?」 シンディは叫んびながら、ミゲルを連れて部屋の奥の方へ向かった。 「ミゲル……今ミゲルと言ったのか……?」 植物の人間は言った。 「えぇ、言ったわ…。 何か問題でも?」 すると、植物の人間は苦しみもがき始めた。 「うぅ……!!頭が……!!かちわれそうだ!!あぁ…!!誰か…!!誰か…!!」 しばらくすると植物の人間の様子は落ち着いた。 「あなた、ミゲルの事を何か知ってるの?」 サンディルは尋ねた。 すると、 「黙れ!!俺は何も知らない!! 俺が知っていることはブランデー族という野蛮な一族を破滅させなければならないということだけだ!!」 サンディルは静かにイジュースを足に流し込んだ。 「決着は外でつけるわよ。」 サンディルは植物の人間の後ろに物凄い脚力で回り込み、扉の外へ向かって蹴り飛ばした。 しかし、植物の人間は家の中へ戻ってきた。 「お前を倒すのもそうだが……ヘライクマー!!。 アイツを確実に殺る必要がある!!」 「ヘライクマーをどうして知ってるの!?」 サンディルは驚いた。 「アイツはまだ目覚めてないよなぁ!! ならあの本を破壊するのが先だ!!」 植物の人間はシンディとミゲルが隠れている奥の部屋へ向かおうとした。 「まずい!!」 サンディルは植物の人間の脚に強力な蹴りを入れた。 しかし、植物の人間の脚には家の中にある本やテレビのリモコンがくっついていた。 「痛くないなぁ…ブランデー族のお姉さん……。 これは物体を操るイジュースだ。 お前には操れないよなぁ…??」 そう言うと植物の人間は家の中のあらゆる物を浮かし、サンディルに向かって飛ばした。 サンディルは咄嗟に脚に吸い込ませていたイジュースを腕に流し、飛んできたものをなんとか弾いた。 するとまた植物の人間はあらゆる物を浮かし、サンディルに向かって飛ばした。 だが次のサンディルの反応はちがった。 投げ飛ばされた物を全て手で受け止め植物の人間目掛けて投げ返したのであった。 植物の人間はそう来るとは思っておらず反応が遅れ、全て身体にくらった。 そして、身体はボロボロになった。 「この反射速度…!目にもイジュースを流しているな!!」 ご名答。サンディルは目にもイジュースを流してあった。 感情的になればイジュースの力が増すことを思い出し、サンディルは感情を昂らせていた。 「植物さん。これで終わりよ。」 サンディルは植物の人間の顔に思いっきり拳をくらわせた。 そして、一応この騒動は終わった。 「シンディ!!ミゲル!!終わったわよ!! 戻ってきて!!」 サンディルはシンディとミゲルを呼んだ。
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