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結婚……結婚だって!?
22歳の私には彼氏すらいないってのに、こんな約束交わしていいんすか?
「結婚…」
「え、あ、嫌だった?えぇ、美空なんで泣くの…?」
いつの間にか目からは大粒の涙が溢れ出て、止まらなくて、凛斗を困らせてしまっている。
でも、涙が止まらないのは、私と凛斗が結婚できる世界線なんてどこにも存在していないからで。理由は分かりきっているのに、情けない。
「ねぇ、凛斗……」
「4年後…凛斗は、歌手とは少し違うけど大物になってるよ」
「私は、凛斗……いや、Rinnの1番のファンだから。もう、会えないかもしれないけど…でも、私は凛斗が大好きだから…」
自分でも何を言ってるか分からない。だけど、それでも、私は彼に気持ちを全て伝えたかった。
「……ねぇ、美空?なんでそんなこと、分かるの?」
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