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「美空…お願い。教えて」
凛斗のお願いを私は聞くことにした。意味があるのかは分からない。だけど、それでも、縋れるものには縋っとこうって。
「凛斗、まだ時間はある。どっか行かない?」
「…うん。美空の行きたいとこに行こう」
そう言って私達は最後のデートをした。
可愛い便箋を買って、お互いに手紙を書いた。もし4年後の私が生きていれば見れたであろう手紙。一生見ることの出来ない手紙。
「あ…凛斗、眠いかも…」
「え、寝る?俺のベッドでいいんなら使いな?」
死んだ時から寝てないから、ふと睡魔が襲ってきた。ベッドに飛び込んだ瞬間、私は意識を手放した。
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