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ぎゅーっと胸が締め付けられて、抱きしめてぇなって気持ちが膨らんだ。
と、思った時、寝返りを打っておそらくこっちを向いた桃の腕が俺を包んだ。
「は?な、なに?」
「気づいたらはるの方が小さくなってたね」
「うるせー、ももがでかくなりすぎなんだよ」
「へへ、俺の腕の中にすっぽりじゃん」
「すっぽりってほどでもねぇだろ。これでも175あるんだぞ」
「そうだね」
沈黙が続いたあと、微かに腕が震えてるのがわかった。
「…もも?」
「…っ…」
「なーに泣いてんの」
「…だって、俺っ、はると離れたくない」
「…お前から離れていくくせに」
「それはっ、だって、離れないと、はるに迷惑がかかっちゃうからっ」
「?? なんで?」
「俺…」
背中に感じるももの鼓動がどんどん早くなるのがわかって俺はバッと布団から起き上がって桃の方を見たが、暗くて電気をつけようとベッドから降りようとしたらグイッと腕を引かれ、ももの上に倒れ込んだ。
「いっ…たくねぇ。ごめん、てか何?電気…」
「電気…つけないで」
「なんっ…んっ…???」
何が起こってるのか分からなかった。
暗くて何も見えなかった。
すぐ近くにももの顔があった?
首の後ろに手が回され、俺の唇に柔らかい感触。
「んんっ!!」
「っ、」
「なんだよっ、急に!」
「ご、ごめ。俺。こういうの、もう我慢できない」
「は?我慢…?」
「俺、ずっとはるが好きだよ!だから、最後に思い出ちょうだい」
クルンとももと俺の位置が逆転され、また唇と唇が触れた。
「んん」
「ん…はる。すき。ずっとすきだった」
「まっ…まて、待てって。んっ…」
するりと、ももの手が俺の下半身を撫でた。
「んっ…ばか!ももっ、待てって…もも!」
「待てって…はるのもうこんなになってるよ?」
「手、…離せって!」
俺はももの頭を殴った。
「いっ……たぁ」
「ばかやろう。っ俺の話を聞けよ。いつもいつも無視しやがって」
「だって…話聞いたらもう、終わっちゃう、でしょ」
「誰が終わりだって言ったんだよ」
「え?」
「俺が15年間言えなかったこと簡単に言いやがって」
「???」
「俺はずっと…桃真が好きだよ」
「…??うそ」
「嘘じゃねえよ。…幼稚園の頃告ったアレだって、あの頃はお前のこと女だって思ってたけど、別に男だって知ってからだってずっと本当は好きだったんだ」
「うそ…」
「やっと俺の話聞いたかと思えば、今度は俺の言葉は信じられねぇってか」
「ち、ちがうよ、だって。俺も、あの頃からずっと、はる…晴斗の事すきだったんだよっ」
俺はももの頭を引き寄せ、今度は自分からキスをした。
「んっ…は、る」
「っ、もも、すきだ」
「俺もはるがすきっ」
覆い被さるももは自分のモノと俺のを擦り合わせるように腰を動かし、段々と荒くなる呼吸。
「ねえ、はるっ、一緒にしよ?」
「ん」
一旦起き上がった俺はももと向かい合わせになってもう一度キスをしてもものズボンを脱がせた。
「パンツも」
「まっ、待って」
「散々俺の事待たなかったくせに、何?」
「恥ずかしい、じゃん」
「はぁ?!これからもっと恥ずいことすんだろうが」
「そ、そうだけどっ、だってはるまだ服着てるしっ」
俺はズボンとパンツを一緒に脱ぎ捨てもものパンツも剥ぎ取った。
「はるの変態」
「隠すなよ…ちゃんと見せて」
暗くてよく見えない中、俺はもものモノを軽く握って上下に擦った。
「は、はるっ」
「ももも、俺の握って」
「う、ん」
「人にされんの…やべぇな」
「うんっ、はるっキスして」
「ん」
くちゅくちゅと、音を立てキスをしながらお互い手の動きがどんどんと早くなっていく。
「あっ、あっはるっ、出るっ」
「ももっ…もう…イク」
ビクンと体が揺れドロっとした液体がほぼ同時にモノから溢れ出た。
「はぁ…はぁ…」
「ゃば、気持ちよすぎだろ」
「はるぅ〜」
「うわ、何」
「あ、ありがとうっ、大好きだよ」
「なんのお礼だよ…ははっ。俺も好きだよ」
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俺らは結果、付き合う事になり、大学は別だが同じ県内ってことでお互いの大学の中間あたりで同棲し始めた。
幼馴染.1 end
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