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あめ玉
あめ玉をコロコロと舌の上で転がし
味を確かめてから笑顔になり
お気に入りのソーダ味をいつまでもなめたい
犬の散歩にいつもの景色で
ああ変わらないなと思って
その景色がいつもよりも優しくて
金魚を飼っているあの子は
とてもかわいい女の子だが
裏の顔に要注意だ
楽しかった日々に
いつからさよならしたくて
大人になりたいのか
天使は居ないようで
実は恥ずかしがり屋さんで
本当は遠くから見守って
そんなイメージを
過去から切り取っては
過去のイメージを現在に上書き
あめ玉をコロコロと舌の上で転がし
いつかのなつかしい味を思い出して
見えていた天使はどこかへと去っていった
楽しかった日々に
天使の影を重ねて
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