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ここでクラスメイトと気まずくなっても仕方がない。
ただ、明日からこのマスコットは外してこようと、そう思った。
だけど、この場に居続ける自信が無くて、
「俺、トイレ行ってくるわ」
「ん」
曖昧に笑いながら俺が言うと、そいつはさっさと別のやつのところに行ってしまった。
本当にトイレにでも行くかと立ち上がろうとすると、ちょうど通りかかっていた藤沢と目が合った。藤沢は俺の鞄に付いたマスコットを見ていた。
カッと顔が熱くなった。
今の会話を聞いていただろうか。
彼女も馬鹿にするだろうか。
高校生にもなってこんな物を付けている男は恥ずかしいと思っているだろうか。
けれど、
『私も、それ好き』
そう言って彼女はにっこりと笑ったのだった。
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