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人は皆、愛を首唱して対象を支配し、意に染まない者を罰し排除する。
「人なんて、みんな同じよ」
瑞稀はそう言い捨て、挑発的に俺を嗤った。
すべては予定調和。
関根の誘いに乗りカフェバーへ足を向けた時点で、こうなることはすでに決められていたのだ。
脱ぎ捨てられた衣類は、床に散らばっている。俺の腕の中にいるのは、たったひとり。俺が見初めた、俺の女。
「あぁあ、やめ……もうだめ……舐めないで……はや、く、あうっんん」
散らされた紅い痕。陶器のような素肌は淡く染まり、手のひらでそっと撫でるだけでも、全身を震わせ、浮き立つ熱を感じる。
俺は震える下肢を押さえつけ、蜜で溢れる壺に己を沈めた。
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