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試験を終えてその日の夕方。
駅のホームで電車を待つ。
一面青空の彼方一角を紫にした空を眺めながら試験のことを思い出す。
手ごたえは正直言ってあんまりない。
でも朝起きて人事を尽くしたつもりで、後悔はなかった。
乗る側の電車の到着するアナウンスが流れる。
このあとは大学の学友との外食で家には帰らずにそのままの足で向かう。
深呼吸をしてドアの開いた電車に乗った。
向かいの座席を見ると一席だけ空いている。
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