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プロローグ
花村茉莉子23歳。
遠距離恋愛真っ只中。
彼氏?は一応は居るのか、居ないのか。
微妙過ぎるこの頃。
藤村 庵23歳。
彼がとりあえずは恋人なのかも。
見た目は優男。顔は醤油かソースかと言われたらどちらかというと醤油で子犬系。
「俺、役者になるのが夢。だから…」
そう宣言して上京してもう5年。その間は何とか遠距離で頑張って来た。
お互いいつか結婚したいね、って言ってた
あの頃が懐かしい。
できることなら今からでも戻りたい。
それでも2年前から世界中で
コロナという感染症が流行して
この日本も御多分に洩れず
「コロナ禍」という言葉が生まれた。
コロナで変わって行く目の前の世界。
周りの風景。人の気持ち。
分断されていく人達。そして
アタシ達の間にも溝ができた。
取り返しのつかない溝がーーー。
そして関係ないところの
得体の知れない力で
無理矢理変えられて行く恋愛のカタチ。
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