友人Fの本懐3 - 卒業の夜に -

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私はその岩塩をFの膝の上に置いた。 するとFがノリ子先輩の横に座っているカズミ先輩に、 「カズミさん、ちょっと席代わってもらえますか」 と言い立ち上がった。 カズミ先輩は、 「うん」 と言って立ち上がり、 「ついでにトイレ行って来るわ」 とサワ子先輩と一緒にトイレに行ってしまった。 Fは私に、ノリ子先輩を挟んで座れと言うので、私もノリ子先輩の横に移動した。 「ノリ子さん。大丈夫ですか…」 とFはノリ子先輩の横で声を掛けるが、ノリ子先輩の様子はおかしく、身体をビクリビクリと揺らしている。
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