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「おしぼり貸して」
とFはヨウ子先輩に言う。ヨウ子先輩は慌てて、自分の前にあったおしぼりをFに渡した。
Fはそのおしぼりの袋を開けて、ノリ子先輩の口に中に突っ込んだ。
周囲は何が起こっているのか理解できなかったと思う。
ノリ子先輩は酔って吐くのか、くらいにしか思っていなかった筈だった。
「ノリ子、大丈夫」
とヨウ子先輩がこっちに来ようとするのをFが止めた。
俯いているノリ子先輩だったが、完全に白目をむいて、身体を震わせている。
「しっかり押さえろ」
とFは私に言う。
私はノリ子先輩の肩を押さえて立ち上がらない様にした。
Fは手に持った岩塩でノリ子先輩の背中をバンバン叩き始める。
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