友人Fの本懐3 - 卒業の夜に -

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「おしぼり貸して」 とFはヨウ子先輩に言う。ヨウ子先輩は慌てて、自分の前にあったおしぼりをFに渡した。 Fはそのおしぼりの袋を開けて、ノリ子先輩の口に中に突っ込んだ。 周囲は何が起こっているのか理解できなかったと思う。 ノリ子先輩は酔って吐くのか、くらいにしか思っていなかった筈だった。 「ノリ子、大丈夫」 とヨウ子先輩がこっちに来ようとするのをFが止めた。 俯いているノリ子先輩だったが、完全に白目をむいて、身体を震わせている。 「しっかり押さえろ」 とFは私に言う。 私はノリ子先輩の肩を押さえて立ち上がらない様にした。 Fは手に持った岩塩でノリ子先輩の背中をバンバン叩き始める。
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