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その後、ノリ子先輩とヨウ子先輩が殆ど同時に起きた。
しかし既に電車も無く、始発を待つしかない時間だった。
私たちは仮眠をしていた住職にお礼を言って寺を出た。
「ちゃんと供養しとくから」
と住職は先輩たちの背中に貼っていた紙を手に持っていた。
「そう言えばさ、除霊の時って塩使うやん。何で塩なん」
と関口がFに訊いた。
Fはタバコを吸いながら早朝の誰もいない道を歩く。
「霊ってのは基本、水の傍に居る事が多いねん。井戸とか池、湖、川もかな…。基本、喉が渇いてるんやな。けど、塩水って喉が渇いてても飲めんやろ。だから昔からお清めの塩なんて言って使うらしいわ」
その話に皆頷いていた。
その後、動き出した西行きの電車に乗って帰った。
汚してしまったノリ子先輩のコートの事をFは謝ってたが、ノリ子先輩は、
「許すから一回ケーキ食べに行こう」
とFとデートの約束をしていた。
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