友人Fの本懐3 - 卒業の夜に -

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「その前の彼氏の彼女…。厳密に言うと私の前に付き合ってた彼女」 今風に言うと元カレの元カノって事になる。 「その女の生霊が私に憑いてるって言われてん」 私は頷いた。 しかし、そんな気配も感じる事は出来ない。 私はFを見た。 Fはニヤニヤと笑いながら話を訊いている。 「生霊って怖いって言うやん…」 怖いのか…。 Fが頷いているので、私も頷く。 ヨウ子先輩は淡々と話す。 「どうしたら良いんか教えて欲しくて」 と私に言う。 これは私ではなくFの仕事。
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